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・・・・・・<わすれんぼOさん>・・・・・・
私より一年くらい早く入社した
男性社員Oさん。
とってもお仕事のできるひとで、
頭もいいし、
上司にはとってもかわいがられていた。
ところがこのひと、
ものすごくお気軽忘れんぼ。
もう、それがすごいんだから。
えんぴつやボールペンなんて使ったらその場においてくる。
借りていっては無くすんだから
私なんか考えて、ボールペンに名前をかいたり。
(全然見てない。ダメ)
机とペンをひもでつないだり。
(ひもを外して持っていちゃう。ダメ)
ペンをOさんの服に、ゴムでつなげたことも。
しかし
なにを試してもぜーんぶ、ダメ。
ボールペンなんかはまだいいのよ。
資料も忘れて取引先へいく。
工具もなしで、修理に行く。
ちゃ〜んと持っていった時なんかは、行った先に置いてくる。
とにかく、並外れていると思うんだけど。
でも、ぜ〜んぜん気にしてない。
すごい。
というか、
のんきというか。
この会社海外出張が多かったのね。
で、
Oさんがアメリカ・アトランタへ行く時のこと。
会社では忘れ物の多いOさんゆえ。
部長が
「 おいO君。図面や資料大丈夫か?
こんどは忘れても持ってってやれんぞ。」
「大丈夫です。ビジネスバッグはやめて
服と一緒にスーツケースにいれましたから。」
経理の女の子Yさんが
「そのスーツケースの鍵はあるの?」
「 もちろん大丈夫!
「忘れない様に出発まで目の前の机のうえにおいておくから。」
事務の女の子Nちゃんが
「 Oさん、ほんとに忘れ物ない?心配だなー。」
「なんにも心配なし。今回は大丈夫だって!」
み〜んな心配してるのに、Oさんが一番きらくっぽいの。
でも、ま、一ヶ月も行くのだから
それなりに準備はしてあるよね。
気前はいつも良いOさん。
「 おみやげ何がいい?」
Yさん「おしごとなんだからいいよ。」
Nちゃん「なんでもいいわ。気をつけてね。」
“びんぼー”な私は
「腕時計!」
なんて言ってしまった。
ま、あてにはしてないけどね。
でもその時にちょうど欲しいものだったの。
東京まで国内線。
東京から国際線にのりかえアメリカへ。
部長「 チケット持ったか?よし、行くぞ!」
いよいよ午前中に会社を出発。
「ほっ。」
そして何事もなく時間はすぎていく。
残ったわたしたちは
「よかったね〜。」
「今回は何もないみたい。」
みんなは安心して仕事にもどった。
午後、国際線の空港から
Oさんから報告のお電話。
「今、空港です。持ち物チェックのところです。」
結構きちんとしてますね。
「でぇ、、、あの〜、、、」
みんなは顔を見合わせ
「ドキッ!」
「 かぎがないんですけど。」
あ〜やっぱり。
なぁんとスーツケースのかぎがOさんの机の上で光っています。
みんな唖然とする中課長が“ボソ”っと。
「O君だもんね。こんなもんでしょ。」
後で聞きましたが
飛行機をまたせ
警備や鍵のメーカーの予備キー2000本くらいある中から
なんとか合うキーでこじ開けて
持ち物チェックはOK
ところが無理にこじ開けたので
閉まらなくなって一騒動。
ベルトでがんじがらめにして、
とにかく飛行機もぶじOさんを乗せて飛び立って行ったそうです。
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